先日、２日ほど休みをとって富士山に登ってきた。
とにかく無性に登りたくなったのだ。

こんな衝動が何年かに一度、必ずある。
大学時代の頃は、東京から実家の岡山まで歩いて帰ろうとしたし
（結局、静岡の清水市で自転車を購入したのだけど完走）、
バイクで九州一周したり、沖縄一周したり、
社会人になっても、北海道まで自転車で行ったりとか、無茶なことをよくしてた。

今回は尊敬する堤幸彦監督が穂高に登ったっていう影響が大なのだろうが、
とにもかくにも登りたくなったのだ。

コーディネートをアルケミーのアベにお願いし（彼は登山が趣味）、
コースやスケジュールを立ててもらい、必要な登山道具を買いにいく。
さすがに、昔と違って着の身着のままっていうわけにはいかない。
高山病の問題もあるので、それなりの用意は揃えた。
あと、ウチのフジタを加えて３人での富士チャレンジ。

初日。
８時に会社で集合、１１時には富士の５合目に到着。今回はここがスタート。
この時点ですでに高度２０００ｍを越えてます。
登りはじめて３０分で、はやくも弱音。何度引き返そうかと思ったことか。
とにかく空気が薄いので、調子に乗ってガツガツ登ると、すぐにくたばってしまう。
遅い人を追い抜きまくってても、結局また追い抜かれていく。
ウサギと亀の話はよくできた話だな。
とにかく休憩。５０ｍごとに休憩。とにかく息が続かない。
後半になり、やっとペースがつかめてくる。
６時間かけて８合目に到着。（３４００ｍ）
そこはすでに雲の上。いわゆる雲海ってやつ。夕日に照らされて雲海に富士の影が落ちる。
絶景ですな。
この日はここの山小屋で宿泊。
山小屋では、布団２つで３人が寝る雑魚寝。山小屋ってのはそういうところみたい。
晩御飯にハンバーグカレーを食べて、日本酒で乾杯。疲れてるので８時前には就寝。

２日目。
朝３時に始動。ここから頂上で日の出を見るため急いで登らなくてはならない。
実は、８時前には就寝したものの、１０時くらいには頭痛と吐き気で目が覚めた。
これが高山病というやつらしい。
寝てられないので、外をブラブラしたり、深呼吸して気を紛らわしたりしてたが、
悪化するばかりで、一向に良くならない。この時は本気で次の日の登頂をあきらめかけてた。
ウトウトしながら、どんだけ寝れたのかわからないが、３時から荷造りをはじめる。
他の二人も、朝聞いたら同じ症状だったようだ。
（頭痛の半分は日本酒のせいなんじゃないかと未だに思ってるが）
動きはじめると気分も回復し、頂上目指してスタート。
真っ暗な中、ヘッドランプを付けて歩く姿は炭鉱夫のよう。
空が明るくなるのに、急かされながら、
無事、日の出までに登頂。（３７７６ｍ）

御来光！

さっきまでの寒さが、太陽光によって溶かされていく。
拝みたくもなりますな。してないけど。
この後、お鉢めぐりといって火山口をぐるっと一周。
その中でも最も高いところで弁当を食べ、
３時間かけて降りてきました。

ホントに途中はどうなるかと思ったね。
けど、登りきった時の達成感はすばらしい！
どんなに言葉をつくしても伝わらないだろうな。

また機会があれば、ぜひチャレンジしたい。

ちなみに数日後、
遅れてくるのが筋肉痛（３６歳ともなると）。