2011年11月アーカイブ

最後の授業

約6ヶ月間、大阪コミュニケーションアート専門学校と提携し授業をしてきた。
弊社の関連会社であるCG学校「アルケミースクール」で6年間やってきたことを、
この学校用にアレンジし直したカリキュラム。
その最後の授業が昨日だった。
出来上がった生徒作品を講評をしながら、こちらもいろいろ反省する。
もっと内容をこうすればよかったとかね。
一応、生徒には何かを伝えることができたのではないか。
CGを生業とすることの厳しさとか、物作りのこだわり方とか。

元々アルケミーのカリキュラムには絶対の自信がある。
職人(スペシャリスト)を作り出す学校としては、
現存するどのCG学校より実践的であると思ってる。
たぶん少人数規模でしか成立しない授業スタイルなので、
大組織の学校ではなかなか難しいだろう。
とはいえ、もっとこの学校を広めたい、もっとたくさんの学生を輩出したいと思い、
今までいろんな専門学校などと話をさせてもらってきた。
今回はその中の初の試みだった。

これを足がかりに、何か面白い事が生まれてくれればと願う。
さて。

とあるセミナー

先日、とあるセミナーに行ってきた。CGの技術とかそういうのではなく、
一経営者として、人間として勉強しなければと思い、その類のセミナーに。
2日間びっちりと(9時から21時まで!)。

生徒19人。
普段と違う緊張感の中、自分も生徒として先生に向かい合う。
新鮮な体験でした。
どのような肩書きの方も、そこでは一生徒。
皆さん、素直に真剣に講義に耳を傾けている。
ほとんどのことは、どこかで聞いたことのあることだったり、
体感してたりする内容なのだが、
あらためて説明されると、そうだよなって再認識する。
この手のセミナーは、おそらく立場によって捉え方は全然違うと思う。
新人の時に聞いても琴線に触れるところは少なかっただろう。
今の自分には、感じるものが大変多かった。

初日は夜9時に終わり、さらに宿題がだされる。
先生からは「今晩くらいは徹夜してきなさい。一日くらい徹夜しても死にはしない」と。
いつも徹夜してるんだけどね(最近はそうでもないが)。
朝3時までかかって宿題をし、次の日は8時からスタート。結構タイトですな。

次の日はセミナーの仕上げ。
夜通し勉強したことを、みんなの前で発表する。
ホントに学生に戻った気分です。
いい経験をさせてもらいました。

その中でのちょっとしたエピソード。
自分の前に座る50過ぎくらいの役職のある方と談笑してた時のこと、
何気なく

”そのお歳になっても貪欲に何かを学ぼうと努力している姿は尊敬します”

と伝えると、すこし涙目になりながら感謝の言葉をのべていらした。
突然の事で驚いたのだけど、何ともいえないジーンとくる瞬間だった。
私も含め歳をとると物覚えは悪く、若い人より失敗や躓きは多いかもしれないですけど、
それでも若者なんぞに負けまいと必死で努力してる姿には、尊敬せずにはいられません。
スマートに生きてる人より、泥臭くても断然カッコイイ。
(私の周りには50を過ぎて大学に通いはじめる堤監督をはじめ、尊敬できるオジサマ達がたくさんいる)

そう、
このセミナーに参加して、一番学んだことは、

”いくつになっても学ぶことをやめるな。死ぬまで一生勉強 ”

ってことかな。

第2回ボランティア(気仙沼)

社内が色々な案件でヒートアップしてくるなか2回目のボランティア。
今回は、さすがに納品がかぶりすぎてるので、参加者は俺含めて3名。
他にも希望者はいたのだが、プロジェクトチーフからのダメだしもあり、
しかたなく諦めてもらった。3人か・・・。
3人だろうが何だろうが、とにかく行くのだ!!!!


かたや、堤組の面々は10人。トータル13人での参加。

今回も2泊3日の強行軍。18時まで仕事をして出発。車で6時間。
0時にホテルに着いてすぐに寝る。

朝6時00分起床。
温泉に入って目を覚まし、朝食を食べる。
前回より明らかに品数の多いバイキング。こんなところにも小さな復興の兆しをみる。

7時30分にボランティア団体の事務所へ。
いつもお世話になる団体の皆様との再会。
皆で準備体操をして現場へ。

今回の作業も、側溝のドブさらい。
海岸線に続く側溝の中に海からきたドブが詰まって水が流れなくなってるので、
そこをキレイにかき出して流れるようにする仕事です。


so.jpgのサムネール画像
さらに今回はそのドブの中のゴミを仕分けする作業も含まれる。
前回まではとにかくさらったものは全部まとめて処理場にって流れでしたが、
今回からは、燃えるもの、燃えないものなど仕分けするようにと。
(これも被災地に少し余裕ができてきたから故のことなのかな)

スコップでドブをかき出す体力系の仕事は、力自慢の人達に任せて、
俺は早々に仕分け作業に徹する。
堤さんと「これって管理職向けな仕事だな」などと誰への言い聞かせか、言い訳か
わからない言葉を掛け合いながら、仕分け作業をする。

ドブの中にはとにかく貝殻が多い(カキ、ホタテ)。
一掴みすれば必ずそこに貝殻がある。
ゴミの仕分けというより、カキ漁師にでもなった気分。
内職仕事のように、延々と泥から貝を掘り起こす。
この貝の量をみるだけでも、どれだけこの海が、幸の宝庫だったかがわかる。
ぜひ、元のように復興してほしいものだ。

そんなこんなで夕方までドブさらい隊は続く。

夕方からは地元の方達も混じり皆で食事&飲み。
体を動かした後のビールはとにかく旨い!ご飯も旨い!
一日の疲れが癒されます。癒しが疲れに変わるほど飲んだ。
(地元にお金を落とすのも経済活動としては重要!って言い訳でさらに飲む!)

次の日も、前の日の続き。
決まったノルマがなかったものの、自分達のやってる場所の前にも後ろにも
キレイになった側溝があるので、なんとかこれらに繋げたいと思い、
みんな必死でスピードアップ。
午後2時には300メートルはありそうな全てをこなし、無事貫通!!!!
総勢1キロ近くなる海岸線の側溝がつながる。壮観!!!
堤組過去4回含めても、最長ではないか!気持ちいい!!!

その後、ボランティア団体が主催する懇親会にお邪魔させていただき、ホルモン焼きをつつく。
が、帰りの時間もあり早々に退出させていただく。
気仙沼ホルモンに後ろ髪を引かれながら・・・、一路、東京へ。

今回もいろんな事を勉強させてもらいました。いろんな出会い、いろんな人情。
また、伺わせていただきます!!

 

 

 

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